公共性 publicness 2005 9 26

 公共性が、長期に渡って失われる時代が続くかもしれません。
最近の政府は、郵政民営化という得意分野に特化し、
大企業も、それぞれの得意分野に特化し、収益性の低い分野からは撤退しています。
新興企業に至っては、徹底的な拝金主義に特化しているかもしれません。
 もはや、「公共性」という言葉は、死語になりつつあります。
こんな社会になってしまって、いいのでしょうか。
これが、私たち日本人が目指す社会なのでしょうか。
 そうだとすれば、実に悲しい。
どこへ行くのか、日本。
理念もなく、理想もなく。

書評 book review 2004 7 23

「アメリカ型社会は日本人を不幸にする」
著者 ビル・トッテン 出版社 大和書房

 少し悲観的だと思います。
たとえば、こういう文章があります。
「こういう社会では、カネが唯一の価値観になる。
そんな大人の姿を見せておいて、
子供に『お金よりも大切なものがある』と教えたところで、
信じろという方に無理がある。」
 確かに、アメリカは、こういう「拝金主義」のようなものがありますが、
アメリカ全体では、そうなっていません。
「拝金主義」は、アメリカの半分ぐらいでしょうか。
まだまだ、アメリカの良心は、健在だと思います。
 しかし、問題なのは、こういうことです。
「帰国して、書店に行った時も、しばしば不愉快な気分を味わわされる。
再販制度をなくし、過当競争を招いたアメリカでは、
本は売れ筋のもの、つまり、暴力とセックスを扱うものが中心になってしまったからだ。
これでは、子供たちは、たまらない。」
 いや、アメリカの方が、まだ、ましと言えるでしょう。
日本では、再販制度があるのに、似たような状態となっています。
暴力、セックス、ゲームというものが、売れ筋でしょうか。



































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